ユナイテッド航空 は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本社を置く航空会社。世界最大の航空連合であるスターアライアンスの正会員。
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ユナイテッド航空(ユナイテッドこうくう、英語: United Airlines, Inc.)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本社を置く航空会社。世界最大の航空連合であるスターアライアンスの正会員。
概要
2002年12月に経営破綻し、連邦倒産法第11章を申請。再建後の2010年10月にコンチネンタル航空と合併した。
アメリカン航空、デルタ航空と共に米国系エアライン「ビッグスリー」の一角を占める。
世界最大の航空連合であるスターアライアンスの中心的存在で、約800機を保有し、世界373都市に就航している。
歴史
設立
もともとはボーイング社の創始者であるウィリアム・ボーイングによって設立されたボーイング・エアー・トランスポートである。ボーイングは、航空関連企業数社の連合体として航空機の製造から運航までを手がける会社ユナイテッド・エアクラフト・アンド・トランスポートを設立し、ボーイング・エアーはその運航部門となった。しかし、1934年に独占禁止法(反トラスト法)によって分割され、航空機の製造部門はボーイング、エンジンなどの製造部門は現在のレイセオン・テクノロジーズ、運航部門はユナイテッド航空として改めて独立した。同時にユナイテッド航空は、ボーイング運航部門とともに「パシフィック・エア・トランスポート」、「ナショナル・エア・トランスポート」、そして、初めて有償旅客を乗せて米国横断便を運航した「ヴァーニー・エアラインズ」の経営を受託する形で発足している。
世界最大規模
第二次世界大戦前よりアメリカ国内線においてアメリカン航空と1、2を争う大きなシェアを持っており、ソビエト連邦国有のアエロフロート・ソ連航空を除くと「世界最大の航空会社」と言われていた(アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空、イースタン航空が「ビッグ4」と呼ばれていた)。一方、国際線は1970年代のジミー・カーター政権による航空自由化直前までバンクーバーへの近距離国際線1路線しか運航していなかった。
アメリカ同時多発テロ事件
2001年に発生した9.11同時多発テロでは、アメリカ国内線の175便と93便がハイジャックされてテロリズムに使われた。そのため、利用客が激減して経営が悪化し、連邦倒産法第11章の適用を受けたが、運航は継続した。その後、経営再建に成功し、連邦倒産法第11章の適用から外れた。
コンチネンタル航空との合併
2008年6月にスカイチーム加盟のコンチネンタル航空との提携を発表。その後2010年5月2日にコンチネンタル航空と合併することを取締役会で決定した。アメリカ航空業界の寡占化が進むことから合併阻止の訴訟が起きたが、アメリカ合衆国司法省は8月27日に合併を承認した。10月1日、両社は持株会社ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス(United Continental Holdings, Inc. NYSE: UAL) を設立して経営統合し、新会社のCEOにはコンチネンタル航空のジェフ・スマイゼックCEOが就任。米・デルタ航空に代わる世界最大の航空会社グループが誕生した。両社はあくまでも「対等合併(MERGER OF EQUALS)」であり、新会社名はユナイテッド航空となり本社がシカゴに置かれる一方、機体デザインやロゴマークにはコンチネンタル航空のものが採用された。これにより1974年より永らく親しまれたUAのシンボル「フライングU(同社職員は「チューリップ」と呼んでいた)」マークは姿を消すこととなった。従来のロゴマークの愛好家による、「チューリップを守れ(Save the Tulip)」という反対運動が起こった。経営統合より1年半の間、両社はそれぞれ独自の運航を継続していたが、2012年3月3日以降すべてユナイテッド航空の便名となった。
現在
アメリカ合衆国国内線のみならずアジア、ヨーロッパ、南北アメリカなど世界各国へ路線網を広げている。近年は機材の航続距離が伸びたこともあり、アメリカ各都市から近年経済成長が著しいアジア各都市へのノンストップ便を増加したが、成田国際空港をアジアにおける準ハブ空港と位置づけ、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ヒューストンやデンバーにデイリー(毎日)で運航している。また、東京国際空港(羽田空港)にも就航している。
さらに合併したコンチネンタル航空のハブであったヒューストン国際空港において、アジアと中南米およびカリブ海諸国など多種多様な乗り換え需要に応えることが可能となった。
2015年、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ国際空港から撤退し、ニューヨークでの就航空港をニューアークに集約した。
B787シリーズを主力機材に位置づけたうえで、アジアや南米路線も充実させつつあり、2016年5月からは西海岸のサンフランシスコ国際空港およびロサンゼルス国際空港からシンガポール国際空港へ無着陸で運航する超長距離国際便を開始した。いずれも同社保有のB787を使用して運航する。
2016年から2017年にかけて夏スケジュール限定で中国内陸部の都市西安にサンフランシスコから直行便を運航していたが、乗客が想定ほどいなかったため、現在は運航していない。
2018年、初のボーイング787-10を受領した。 全787シリーズ(-8/-9/-10)を運航する最初のオペレーターとなった。
2019年4月、新機体デザインを発表した。新デザインはユナイテッド航空を象徴とする3つの青(ラプソディブルー、ユナイテッドブルー、スカイブルー)を主体として、これまでの歴史を尊重するデザインであると発表した。
2021年初め、2015年に撤退していたニューヨーク/JFK空港に再就航したが、発着枠が少なかったこともあって、2022年10月に撤退した。
2024年7月19日、世界各地の様々な業種でコンピューターシステムの障害が発生。ユナイテッド航空も通信システムに障害が発生したとして全便の運行を停止した。
2024年から2025年にかけて、成田国際空港から新規4路線の開設を発表し、成田国際空港をアジアにおけるハブ空港として新たに活用する方針を決めた。2024年10月27日からマクタン・セブ国際空港、2025年4月2日よりロマン・トメトゥチェル国際空港 、2025年5月1日よりチンギスハーン国際空港、2025年7月11日から台湾の高雄国際空港へ就航する。
2025年1月27日、新造のボーイング737MAX9(機体番号:N77584)を受領し、世界で初めて保有機数が1,000機に到達した。
2025年5月1日、ロサンゼルス-北京/首都線を開設した。米系エアラインとしては約10年ぶりの中国路線の開設となった。
2025年5月、アメリカの格安航空会社ジェットブルー航空との提携を発表した。また、2027年から、ユナイテッド航空が拠点とするニューヨーク/ニューアークと、ジェットブルーが拠点とするニューヨーク/JFKのスロットを交換することも発表し、これにより、一時撤退したJFK空港の発着枠を再獲得することになる。ユナイテッド航空のCEOはJFK空港からの撤退を失敗だと語り、再就航に意欲を見せていた。
2026年3月現在、イギリスのスカイトラックス社による航空会社の格付けで「ザ・ワールド・スリー・スター・エアラインズ(The World's 3-Star Airlines)」の認定を得ている。
世界初
1927年 - 有料客を乗せてのアメリカ大陸を横断。
1930年 - 「フライトナース」の名称で、現在の看護師を客室乗務員として搭乗させた。
1982年 - ボーイング767を運航。
1995年 - ボーイング777を運航。
1997年 - 航空連合「スターアライアンス」を共同設立。
ほかにも、機内食工場の設立、フライトシミュレータでの訓練、eチケットの開発・技術提供などが挙げられる。
就航都市
広大な路線網
アメリカ国内線や隣国のメキシコ、カナダをはじめ、日本や韓国、中国、シンガポール、ブラジル、ヨーロッパ、オーストラリアなどに多数の国際線を運航しており、現在69カ国108空港へ乗り入れている。また、スターアライアンス加盟航空会社を中心とした他社とのコードシェア便も多数運航している。
機内サービス
スターバックスのコーヒーがユナイテッド航空の全路線・全クラスで提供されていたが、現在は「Freshbrew Journeys Coffee」に変更された。また、太平洋線のうちシカゴ以東と日本を結ぶ路線では「きつねらーめん」[1](2007年ごろまでは「きつねらあーめん」〔ママ〕[2])というカップラーメン(東洋水産製)が軽食として提供されていたが、こちらも提供が終了している。
2008年8月1日から、国際線の太平洋線およびアジア内路線のエコノミークラスにおけるアルコール飲料が有料になった。1杯6米ドルで、日本円、香港ドル、人民元、オーストラリアドルでの支払いも可能。一部クレジットカードでの支払いも可能。国内線のエコノミークラスの機内食はすでに有料であり、2009年3月23日からはクレジットカードまたはアメリカで通用するデビットカードのみの支払いとなる。
2009年8月1日から、国際線の太平洋線およびアジア内路線のエコノミークラスにおけるアルコール飲料が再び無料となった。
2012年10月1日から、国際線の太平洋路線およびアジア・ミクロネシア域内のエコノミークラスではビールとワイン以外のアルコール飲料が再度有料化された。2016年より、イリーのコーヒーが無償で提供されることになっている。また、日本発着の太平洋路線に限り日本酒は無料提供が継続されている。
2016年12月1日から、ビジネスクラスの新シート「ユナイテッド・ポラリス」が導入された。おもな特徴は、サックス・フィフス・アベニューと提携して開発した高級寝具、有名シェフの故チャーリー・トロッターに賛同する人々からなるトロッタープロジェクトのシェフと提携したビジネスクラスミールの提供などである。
機内誌「Hemispheres」
毎月発行され、ユナイテッド航空の全路線、全便に搭載している。2012年に買収を完了したコンチネンタル航空の機内誌『Continental』も『Hemispheres』に統合された。
座席の特徴
ユナイテッド・ポラリス(ビジネスクラス)
2016年12月1日に導入された、従来のユナイテッドグローバルファーストやビジネスファーストに変わる新仕様のビジネスクラスシート。国内線用ボーイング777-200/200ERを除いた全ワイドボディ機、およびボーイング757-200に搭載されている。エアバスA321neoのうち大陸横断プレミアム仕様の「コーストライナー」、および超長距離仕様のA321XLRにも搭載予定。優先チェックイン・手荷物取扱い、ユナイテッド・ポラリス・ラウンジの利用等が可能となる。座席はフルフラット対応シートに加え、専用スペースやアメニティキットが付属し、飲食類は酒類も含めすべて無料で提供される。2026年からは一部シートがドア付き個室タイプとなった「ポラリス・スタジオ」を搭載した新仕様のボーイング787-9が運航開始予定。「ポラリス・スタジオ」ではオットマン付きのリクライニングシートや27インチの4K有機ELモニターなどが搭載される。
ユナイテッド・ファースト/ビジネス(ファーストクラス)
国内線及びカナダ・カリブ海諸国の便ではファースト、中南米路線ではビジネスとして扱われる。国内線用ボーイング777-200/200ER及び、多くのナローボディ機に搭載されている。優先チェックイン・手荷物取扱い等の利用が可能となる。座席はゆったりとしたリクライニングスペースが取られている他、多彩な機内エンターテイメントやユニバーサルAC電源プラグなどが搭載されており、飲食類は酒類も含めすべて無料で提供される。
ユナイテッド・プレミアムプラス(プレミアムエコノミー)
2019年3月31日より導入が開始された同社初のプレミアムエコノミーに相当する座席。国内線用ボーイング777-200/200ERを除いた全ワイドボディ機に搭載されている。エアバスA321neoのうち大陸横断プレミアム仕様の「コーストライナー」、および超長距離仕様のA321XLRにも搭載予定。優先チェックイン・手荷物取扱い等の利用が可能となる。通常のエコノミーに比べ、大きくゆったりとした座席と広い足元スペースが特徴で、その他電源・USBの搭載やビール・リキュールといった一部酒類を含む飲食類が無料で提供される。
ユナイテッド・エコノミー(エコノミークラス)
席幅は31センチ。2-5インチ席を倒すこともできる。一部機材には個人用パーソナルモニターが設置されている。酒類やWi-Fiは有料で提供される。なおエコノミーの前方にある一部の座席は広めの足元スぺースが確保された「エコノミープラス」となっている。
系列および提携会社
ユナイテッド・エクスプレス
ユナイテッド航空のアメリカ国内における多くの地域(コミューター)路線の運航は、「ユナイテッド・エクスプレス」ブランドで行っている。
ユナイテッド・エキスプレスは、ユナイテッド航空のハブ空港とアメリカおよびカナダの小さな都市との間で、比較的小規模なコミューター航空会社がユナイテッド航空との契約の元自社機にユナイテッド航空の塗装を施し、ユナイテッド航空の便名を使って運航しているものである。なお、機材だけでなく操縦士や客室乗務員などもコミューター会社が提供している。
ユナイテッド航空本体と同じくスターアライアンスの各種サービスを受けることができる。
Ted
かつて、ラスベガスやメキシコのカンクンなど、レジャー路線向けの格安航空会社ブランドとしてTed(テッド)があったが、2009年運航終了。名前の由来は、「United」の最後の3文字から取ったものである。
日本との関係
運航便
歴史
1983年4月3日に成田 - シアトル - シカゴ線を就航し、日本への乗り入れを開始した(成田に乗り入れる米系航空会社としては、パンアメリカン航空、ノースウエスト航空に次ぐ3社目)。
1985年に当時経営難にあえいでいたパンアメリカン航空の太平洋路線を7億5000万ドルで買収し(実際の運航が切り替わったのは1986年2月13日)、日本発アジア各地への無制限以遠権を獲得したため、日米路線の増発や日本経由アジア各地への以遠権路線を拡大した。
ハワイアン航空が返上した東京/羽田〜ホノルル・コナ線の発着枠を利用して、2024年5月1日より、羽田-グアム線を開設した。
2017年の東京/成田〜ソウル/仁川線の運休によって日本からの以遠権路線が完全に消滅した。航空機の性能向上によるアメリカ〜アジア間の直行便化、アライアンスや共同事業(JV)の多角化により、日本からの以遠権路線は縮小が続いていた。
2018年1月16日より、新千歳-グアム線を運休。
2020年夏ダイヤから、成田-シカゴ・ワシントン線を羽田へ移管することを正式発表したが、コロナウイルス感染拡大により運休状態になった。
2020年6月5日より、東京/成田-ニューアーク線を再開。
2020年7月6日、東京/羽田-シカゴ線を再開したが、2020年10月1日の羽田発をもって一時運休。
2021年4月1日より東京/成田-ロサンゼルス線の運航を再開。
2021年12月16日より、東京/成田-ヒューストン線の運航を再開。
2022年8月より、名古屋/中部・福岡-グアム線の運航を再開。
2022年9月1日に東京/成田-サイパン線に就航。
2023年1月5日、東京/羽田-ニューアーク線に就航し、また、大阪/関西-サンフランシスコ線の運航を再開した。
2023年3月4日、東京/成田-デンバー線の運航を再開。
2023年3月25日、東京/羽田-ロサンゼルス、ワシントン線を開設。あわせて、東京/成田-ロサンゼルス線を運休した。
2023年10月28日より、東京/成田-ロサンゼルス線の運航を再開した。ボーイング787-10を投入している。
デルタ航空が返還した羽田空港発着枠に対して、ヒューストン線の開設を申請し、アメリカン航空の申請したニューヨーク/JFK線との競争となった。アメリカン航空は、羽田空港発着枠の配分においてANAやユナイテッド航空に傾斜配分されてきた過去や、ヒューストン線が成田からの移管であり、提供座席数の増加にならないとしてユナイテッド航空を批判し、さらに日本航空もアメリカン航空への配分を進言するなど、激しく争われた。最終的にアメリカン航空のニューヨーク/JFK線が選定され、ヒューストン線は引き続き成田発着で運航されている。
2024年5月1日より、ボーイング737-800で東京/羽田-グアム線を開設した。ハワイアン航空が返上した羽田空港発着枠を使用している。
短期間の間で、タイヤ脱落やエンジン不具合、操縦ミスで草地に入るなど、トラブルが続いたため、FAAから新路線開設延期の制裁を受けることとなり、2024年7月に開設予定だった東京/成田~セブ線の開設を10月に延期した。
2024年10月27日に成田-セブ線を開設し、7年ぶりに以遠権路線が復活した。ただし、昔のような太平洋路線で使われる機体ではなく、グアム線やサイパン線で運用されている166席仕様のボーイング737-800型機を使用する。一方、同日に福岡-グアム線を運休。
さらに、2025年5月1日に成田-ウランバートル線を開設予定であるなど、以遠権路線の再拡大が始まっている。7月11日には、以遠権路線の東京/成田-高雄線を開設。10月29日には、以遠権路線の東京/成田-パラオ線の開設も予定している。
また、2025年9月12日に成田空港発、フィリピン・セブ行きの航空機が太平洋飛行中に警報装置が作動したので関西空港で緊急着陸をした。機材はB737-800のUA32であり、乗客乗員計142人が緊急脱出、5人が軽傷となった。国交省は、同日、航空法にもとづき、事故につながりかねないとして重大インシデントに指定した。詳細は、ユナイテッド航空32便火災誤報事故を参照されたい。
2026年10月24日に成田 - シカゴ線を再開予定。
同年12月11日に札幌/新千歳 - サンフランシスコ線を季節便として新規就航予定。
マイレージ
日本国内ではJCB、UCカード、クレディセゾンがそれぞれ提携クレジットカードを発行している。学生カードも各社で発行(在学中年会費無料)されている。
マイレージプラス
ユナイテッド航空が行っているFFP「マイレージ・プラス」にはユナイテッド航空、Ted、ユナイテッド・エキスプレスのほかに、スターアライアンス加盟航空会社でのマイル加算ができるマイレージプログラムである。
ユナイテッド航空のサイト内にある「マイレージプラスモール」から、提携先のショッピングサイトに飛ぶとその時点で買い物した金額によってマイルが加算される(参考)(同様のシステムはノースウエスト航空でも行われている)。ほかにもホテル、レンタカーなどの提携先も他航空会社と比較して多い。
このプログラムで加算されたマイルは、ほかのアメリカ系航空会社と同様に「36か月に1回のマイル増減で、さらに36か月有効期限が延長される」という特徴を持っていたが、2007年1月19日に「18か月に1回のマイル増減で、さらに18か月有効期限が延長される」というルールに変更されることが発表された。そして2019年8月28日以降、既存のマイルも含めてマイルの有効期限が撤廃され、無期限となった。
提携航空会社
スターアライアンスの中心的航空会社の1社であるため、おもに同アライアンスに所属する航空会社と提携している。スターアライアンス加盟航空会社のほか、下記の航空会社と個別に提携している。
AZUL
エアリンガス
エーデルワイス
Aeromar
エアードロミティ
オリンピック航空
シルバーエアウエイズ
ビスタラ航空
エミレーツ航空
ハワイアン航空(ハワイアン航空のマイレージ会員はユナイテッド航空でのフライトを加算できない)
ブティックエア
ユーロウィングス
以前はアロハ航空とも提携していたが、同社が2008年3月31日をもって旅客運航を停止したことに伴い提携解除となり、同4月1日からユナイテッド航空が運航する成田-ホノルル路線で行う予定だったコードシェアも取り消しとなった。アロハ航空のハワイ-アメリカ本土路線休止の余波を受けた顧客の輸送支援については、提携関係にあったユナイテッド航空が主に担当した。また、ジェットエアウェイズは2019年4月に経営破綻した。
スターアライアンス加盟会社とのコードシェア便
ユナイテッド航空はスターアライアンスの創立会員の1社で、スターアライアンス加盟航空会社とのコードシェア便を運航している。
機材
運用機材
ユナイテッド航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は22で、航空機の形式名は747-122、747-422、777-222ERなどとなる。ただし、コンチネンタル航空から引き継いだ機材は、コンチネンタル時代のカスタマーコード24が与えられているため、航空機の形式名は737-824、777-224ERなどとなる。
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備考
ユナイテッド航空は、前述のように元々はボーイング社(エンジンはプラット・アンド・ホイットニー)の空運部門であり関係も深いが、分割・独立後はボーイング以外の機種も採用している。ボーイング787やボーイング737などはプラット・アンド・ホイットニー製のエンジンが選択できないため、例外としてB787においてはGEnx、B737においてはCFM56であるように他社のエンジンを使用しており、最初のジェット旅客機として選んだのもボーイング707ではなく、ライバルであるダグラス社 のDC-8であった。同時期にはフランス製のシュド・カラベルを導入していた実績もあり、その流れからか現在でも小型機ではエアバスA320シリーズを大量に運航し(ただしエンジンはプラット・アンド・ホイットニーとロールスロイスの合弁会社であるIAE製である)、さらにエアバス社にA350 XWBを発注するなど、近年ではかつてボーイングの牙城だった日本航空(JAL)などと同様に、ボーイング製機材に縛られない機材計画を組みつつある。
また、コンチネンタル航空と合併したときに同社が保有していたボーイング777や767、757 はユナイテッド航空が元来保有していた同型機とエンジンメーカーが違うことになり、ユナイテッド航空自体が規模を拡大したことにより機材の重複や余剰が発生して非効率になっている機材もあり、機材のリストラやリプレースを進めている。
ボーイング787は、2012年9月25日に6社目のカスタマーとして、初号機(機体番号:N20904)を受領。各種訓練を実施したあと、11月4日よりヒューストンとシカゴ線より就航開始となり、その後サンフランシスコ・ロサンゼルス・ニューアーク・ワシントン・クリーブランド・デンバーのアメリカ国内7路線に就航。順次、展開路線を増やしている。
787初号機の受領にあたり、最新鋭機材を強くアピールするため、胴体にウェーブ状なゴールドラインの帯をまとう塗装となり、座席配置はビジネスファースト36席、エコノミープラス63席、エコノミークラス120席の3クラス219席仕様となる。この機材を使用して、2013年3月31日をめどに成田 - デンバー線の直行便にも就航予定であったが、使用予定機材のB787がバッテリートラブルのため世界的に運航停止になったため、同路線の就航は2013年6月10日に延期された。それに先立ち2013年1月3日から成田 - ロサンゼルス線を就航したが、前述の運航停止によって同社の787は同路線運航中に運航停止が決定したため、同機が1機2013年1月16日到着便から新バッテリーユニットに改修されて回航される2013年5月まで、しばらく成田空港に留め置かれていた。
2014年9月4日には、ニュージーランド航空・ANAに続いて3社目となる787-9の初号機(機体番号:N38950)が引き渡された。この導入分から機内Wi-Fiを搭載しており、それ以降の導入は787-8/-9/-10を問わずすべて機内Wi-Fiが搭載される。まず、先行してヒューストン - ロサンゼルス線で就航したあと、2014年10月26日の冬スケジュールからはロサンゼルス - メルボルン線の長距離国際線へ就航。その後も導入が進み、一時は運用の間に合いで成田 - ロサンゼルス線にも777-200ERに代わって運航していたが、2015年冬ダイヤからは787-9で固定されている。
2017年6月14日の成田発サンフランシスコ行きUA838便をもって747-400の日本路線投入は終了し、翌15日からは新仕様のビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」を装着した777-300ERを成田 - サンフランシスコ線に投入開始。その他の日本路線については、777-200ERや787などを路線需要に応じた機材にて運航する。また同年11月7日のサンフランシスコ発ホノルル行きUA747便をもって747は全機退役。この特別便の使用機材には「UNITED」ロゴを「United 747 friend ship」ロゴに変更したN118UAが起用され、有終の美を飾った。
2018年11月5日、787-10の初号機(機体番号:N14001)を受領した。これにより史上初のボーイング787全機種を受領した会社となった。
退役機材
ボーイング247
ボーイング377
ボーイング720
ボーイング727
ボーイング737
ボーイング747-100
ボーイング747-SP(パンアメリカン航空からの引継)
ボーイング747-200B
ボーイング747-400(2017年11月7日、サンフランシスコ発ホノルル行きの便を最後に退役。この退役決定を機に、ボーイング747の後継機となる777-300ERや787-9などを導入した)
ボーイング767-200
ボーイング767-200ER
ダグラス DC-4
ダグラス DC-3
ダグラス DC-6
ダグラス DC-7
ダグラス DC-8
マクドネル・ダグラス DC-10
シュド・カラベル
ビッカース バイカウント
ロッキード L-1011 トライスター(パンアメリカン航空からの引継)
コンベア340
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航空事故
ユナイテッド航空は、ほかの主要な航空会社と同じく複数の航空事故を起こしている。
ユナイテッド航空機チェスタートン爆破事件(便名なし)1933年10月10日
United Airlines Flight 610(1951年6月30日)
w:United Airlines Flight 615(1951年8月24日)
ユナイテッド航空409便墜落事故(1955年10月6日)
ユナイテッド航空629便爆破事件(1955年11月1日)
グランドキャニオン空中衝突事故(1956年6月30日)
1960年ニューヨーク空中衝突事故(1960年12月16日)
ユナイテッド航空859便オーバーラン事故(1961年7月11日) - DC-8が油圧系統故障により着陸失敗、多数の死傷者を出した。
ユナイテッド航空297便墜落事故(1962年11月23日)
United Airlines Flight 823(1964年7月9日) - ビッカース バイカウントが機内火災により墜落、乗客乗員39人全員死亡。
ユナイテッド航空389便墜落事故(1965年8月16日) - ボーイング727がオヘア国際空港の手前に墜落。高度計の誤読が疑われているが原因不明。
ユナイテッド航空227便墜落事故(1965年11月11日) - ボーイング727がソルトレイクシティ国際空港の手前100メートルに墜落。原因は着陸直前に高度が高すぎ急降下したが、急降下しすぎたため。
ユナイテッド航空266便墜落事故(1969年1月18日) - ボーイング727が第1エンジンからの火災警報を聞いたためロサンゼルス国際空港に引き返すが、その途中に墜落し乗員乗客38人全員が死亡。
w:United Airlines Flight 533(1972年12月8日) - ボーイング737がシカゴ・ミッドウェイ空港で着陸復航時に、失速寸前の速度で機首を上げすぎたために失速して墜落。
ユナイテッド航空173便燃料切れ墜落事故(United Airlines Flight 173)(1978年12月28日) - DC-8がポートランド空港着陸進入時に、機長が胴体着陸の可能性しか考えられなくなり残燃料に関する注意を怠り、燃料切れで墜落。
ユナイテッド航空2885貨物便墜落事故(1983年1月11日) - DC-8貨物機がパイロットのミスで昇降舵トリムの修正を忘れたためにデトロイト空港の離陸に失敗して墜落。
ユナイテッド航空811便貨物ドア脱落事故(1989年2月24日) - ホノルルでボーイング747の貨物室ドアが飛行中に吹き飛び、乗客9人が外に投げ出されて死亡した。811便はホノルル国際空港に緊急着陸した。
ユナイテッド航空232便不時着事故(1989年7月19日)
ユナイテッド航空585便墜落事故(1991年3月3日)
ユナイテッド航空826便乱高下事故(1997年12月28日) - 東京発ホノルル行きボーイング747が強い乱気流に巻き込まれ、多数の死傷者を出した。
アメリカ同時多発テロ事件(ユナイテッド航空が被害者になった事件)
ユナイテッド航空93便テロ事件(2001年9月11日)
ユナイテッド航空175便テロ事件(2001年9月11日)
ユナイテッド航空328便エンジン事故(2021年2月20日)
ユナイテッド航空32便火災誤報事故(2025年9月12日)
ユナイテッド航空1093便窓破損事故(2025年10月16日)
ユナイテッド航空169便接触事故(2026年5月3日) - イタリアのヴェネツィアからニューアーク・リバティー国際空港へ向かっていたボーイング767-400が、着陸進入中に通常より低い高度を飛行し、空港周辺の道路設備および車両に接触する事案が発生した。
不祥事
乗客手荷物破損及び賠償拒否
2008年、カナダ人ミュージシャンのデーブ・キャロルは『United Breaks Guitars(ユナイテッド航空はギターを壊す)』と題して、ユナイテッド航空へ抗議する歌を作曲し、YouTubeに公開した。これはシカゴ・オヘア国際空港で、ユナイテッド航空の空港手荷物係にアコースティック・ギターを壊されたが、要求した損害賠償が支払われなかったことによるものであった。
飲酒乗務発覚逮捕
2009年11月9日、ロンドン ヒースロー空港発シカゴ行きのボーイング767 949便(乗客124人、乗員11人)のフライトを担当予定だった51歳の機長から、酒の臭いがすることに気付いた同僚が、イギリス当局に通報。出発の「直前」に警察により逮捕された。搭乗する乗客は別の航空便に乗り換えた。機長は10日付で停職処分。アルコール検査の結果が出るまで保釈されたが、後日、呼気中のアルコール濃度が法定基準値の3倍を超えていたことが判明した。
「局長の路線」事件
2011年、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社の港務局長だったデビッド・サムソンが、ニューヨークの職場からサウスカロライナの別荘に行く手段を提供するようユナイテッド航空に強要。これに対しユナイテッド航空は、採算悪化から2009年に廃止していたニュージャージー州のニューアーク空港からサウスカロライナ州のコロンビア空港までの路線を、当時のジェフ・スミセクCEOや2人の副社長らの幹部のトップダウンにより再開させた。
2014年、ニュージャージー州知事クリス・クリスティのフォートリー道路閉鎖疑惑について捜査していたアメリカ合衆国連邦政府は、サムソンがクリスティの友人であったことから、この便宜の存在を発見。2014年のサムソンの辞職に伴い、航路は再閉鎖され、スミセクCEO(後任はオスカー・ムニョス)および副社長2名が辞任した。2016年、ユナイテッド航空はアメリカ合衆国司法省と証券取引委員会と非訴追協定を締結し、合計465万ドル(当時約5億2,000万円)の罰金を支払うことと、反賄賂遵守プログラムの開始に同意した。デビッド・サムソンは2016年7月、収賄罪での有罪が確定した。
ドレスコード事件
2017年3月25日、ユナイテッド航空は、2人の10代の少女に対して、彼女たちがレギンスを着用していたことを理由として、デンバーからミネアポリスへ向かう航空便への搭乗手続きを拒否した。このユナイテッド航空の行為に対して、SNS上で議論が巻き起こった。騒動を受けたユナイテッド航空は、彼女たちの搭乗券は「ユナイテッド・パス」と呼ばれる、従業員やその家族へと支給されたもので、これを使用する場合には服装規定があると説明し、一般搭乗者のレギンス着用は歓迎するとした。
乗客強制排除事件
チケット多重確認ミス
2017年4月24日、米ニュージャージー州のニューアークからパリのシャルル・ド・ゴール空港へ向かうユナイテッド航空便が搭乗寸前にゲートを変更。これはただちに場内アナウンスされたものの、搭乗予定客のうち1名のフランス人女性は残念ながら英語のヒアリングができなかった。このため彼女は当初の予定通り搭乗券に記載されてあったゲートC81へ向かった。この時点で搭乗券を確認しなければならないはずのユナイテッド航空のスタッフらは「EWR(ニューアーク)―CDG(シャルル・ド・ゴール)」と記載された空港コードに目を向けることもなく、さらに券面のゲート番号にも注意を払わずにそのまま彼女をゲート通過させた。すでに便が変更されたゲートC81にはシャルル・ド・ゴール行きではなくサンフランシスコ行きの飛行機が待機しており、乗り込んだフランス人女性の座席にはほかの乗客がブッキングしていた。英語の話せない女性はキャビンアテンダントAに搭乗券を見せ、指定されている自分の座席に他の人が座っていることを伝達した。ところが搭乗券を確認したはずのキャビンアテンダントはその詳細の確認を怠り、女性に対し別の座席を案内した。結果、女性はサンフランシスコに約6時間かけて到着、そこで初めてユナイテッド航空側がチケット上の目的地を把握した。乗り継ぎで11時間、さらにシャルル・ド・ゴールへの7時間30分を加えて、女性は28時間以上かけてはじめて目的地に到着した。彼女の姪は『ABC』の取材に対し、「ゲート変更の際に英語でしかアナウンスが流れなかったために、おばは内容が理解でできなかった。フランス語でも流してくれたらおばは変更になったゲートへ向かえていた。またゲートスタッフやキャビンアテンダントなど、明らかにユナイテッド航空の従業員はおばに対して誰も注意を払わず、確認を怠った。もしテロリストや殺人犯だったらどうなっていたか。搭乗時にしっかりと確認していないとそうした犯罪も防ぐことができない。ユナイテッド航空は、従業員について真剣に検討しなければならない」と話している。このミスに対し、ユナイテッド航空側は女性客に「今後、このようなミスがないように細心の注意を払う」と謝罪し、航空券代金の返金とサンフランシスコでのホテル代の負担、旅行券を送っている。しかし彼女の姪は「お金の問題ではない。こうしたミスはきっとまた起こる」と述べている。この件についてはABCのみならず、英国の『Metro』など複数メディアが伝えており、前述の引きずり下ろし事件の直後ということもあって一層ユナイテッド航空の評価を下げる結果となった。
ペットキャリーバッグ荷物棚収容強制に伴う子犬死亡事件
2018年3月12日、11歳の娘と生後2か月の息子を連れた女性がヒューストン発ニューヨーク ラガーディア空港着のユナイテッド航空機に搭乗。さらに運賃200ドルを支払い、アメリカ運輸保安局認可のペット用キャリーバッグに入れたフレンチブルドッグの子犬を手荷物として持ち込んだところ、離陸前にペットを頭上の荷物棚(オーバーヘッドビン)に移動するよう客室乗務員より指示を受けた。目撃証言もある中、女性は繰り返しキャリーバッグの中身が犬であることを訴えたが乗務員は頑として譲らず(この乗務員は3月14日時点で「ケースの中に犬がいたとは知らなかった」と話していた)、最終的に女性はキャリーケースを荷物棚へと収納した。乳児を抱えていた女性は荷物棚の様子を確認することができず、ラガーティア空港でキャリーケースを下ろした際、すでに子犬は死亡していた。この事件はSNSによって即座に拡散され、ユナイテッド航空は大規模な批判に晒されることとなった。なお、ユナイテッド航空の規則では、国内線に関して動物を持ち込むことは可能だが、乗客の前の座席の下に完全に収まる専用の入れ物に入れ、常に座席下に置くことが義務づけられており、オーバーヘッドビンに置くことは禁じられている。ちなみに米運輸省によると全米で2017年に機内に持ち込まれたペットは13万8,178匹だったが、うち機内でペットが死亡した事例のうちの4分の3となる18匹はユナイテッド機に乗っていたとされる(これには 貨物室内で変死した「世界で最も大きなウサギ」 や同じく 貨物室内で変死したキャバリア・キングチャールズ・スパニエル犬 の事件も含まれる)。このワースト記録は少なくとも4年連続となる。また同年、同社の機内ではほかにペット13匹がけがをしている。
ビジネスクラス乗客に対する航空アクセス法規定違反
2017年、オーストラリア・メルボルン在住の94歳の女性は、担当医師から特別許可を受けたうえでロサンゼルスまでの航路を利用。この際、深刻な関節炎と首に退行性骨疾患を抱えている女性のために、親族が資金を出し合って、往復路ともにビジネスクラスの航空券を手配した。このため、往路に関しては問題なく快適に過ごせた。
しかし2月2日、復路となるユナイテッド航空98便の離陸前に、エコノミークラスに同乗していた女性の娘が、介助のために「座席からトイレまでのエスコート」「シートをリクライニングに調整」、そして「機内食のバターをパンに塗る」という3つを行いたいと申し出た際、キャビンアテンダントはこのリクエストを却下した。そこで女性の娘が同様の介助を客室乗務員に依頼したところ、彼らはこれも拒否(これは明確に、米国路線で乗務員は障害者の乗客を差別することなく、手助けをするサービスを義務づけるアメリカ合衆国運輸省の「航空アクセス法」に違反している)。
さらに客室乗務員たちは、介助をしたければ女性をエコノミークラスに移動させるか、翌日の便のビジネスクラスを2人分改めて購入するようにと心ない提案を行った。離陸5分前ということもあり、やむなく女性はエコノミークラスに移動されたが、老齢の女性に対してエコノミークラスによる16時間の移動は、身体に多数のダメージを及ぼした。この事態に怒りを覚えた女性の孫はFacebookで「普段は寝たきりになっていることがほとんど」だという祖母への思いやりが、差別という形で拒否された件のシェアを求め、娘もユナイテッド航空に対し「法的措置も辞さない」旨の書簡を送付した。
事態を知ったユナイテッド航空は、被害者女性に対して500米ドルの旅行券を送付したが、女性の孫は「ほかの航空会社も選べるので、ユナイテッド航空だけは絶対に利用しない」と語っている。また3,600米ドル分のビジネスクラスの航空券のうち、860米ドルのみの返金手続きをユナイテッド航空が行ったこと、加えてその手続完了に数週間もかかることにより、被害者側からだけではなく複数のインターネットユーザーから一層の怒りを招いた。
飲酒乗務発覚逮捕(再発)
2019年8月3日、イギリスのスコットランド警察は、規定のアルコールの上限を超えた状態で業務を行うことを禁止する法律に基づき、ユナイテッド航空の61歳と45歳のパイロット2名を逮捕した。これにより両者が操縦予定だった、グラスゴー発米ニュージャージー州ニューアーク着の便は欠航となった。ユナイテッド航空の声明によれば、搭乗予定だった乗客にはホテルや食事券、乗り換え便の予約チケットが用意された。
この事件を受けて、ユナイテッド航空は規定を厳格化、パイロットが勤務に就く前の「断酒時間」を連邦航空局(FAA)の基準であった8時間よりも4時間延長した12時間に変更する「ボトルからスロットルへ」と呼ばれる新規定を同年8月10日より施行した。規則厳格化の理由は「同社が運航している世界各国の基準に合わせるため」としている。ほかのアメリカ合衆国の航空会社は、勤務8時間前からの禁酒という現行ルールの変更を検討していない。
客室清掃不徹底及び未確認に対する客室乗務員の不適切対応
2019年8月18日、カナダ・バンクーバー発アメリカ・ヒューストン着となるUA2057便で、ある家族乗客が前方座席の背部および床が吐瀉物(原因は不明)で汚れている事実を発見。客室乗務員に清掃員の派遣を要求したところ、乗務員は「清掃員を呼んだ場合、あなたのせいで離陸遅延が発生する」と返答。満席のため座席の移動もできず、ペーパータオルを手渡された乗客は、自ら清掃を試みざるを得ず、さらにその後清掃員が専門作業を行ったが、完全な除去は不可能であった。
目的地到着後、乗客はただちにSNSに写真付きで事態を報告し、全世界に「降客後キャビンの状態を確認していない」「キャビンのメンテナンスをしっかりと行っていない」「防疫観念が周知されていない」「客室乗務員に責任意識が欠落している」など、ユナイテッド航空による多数の不手際が広まることとなった。状況を知ったユナイテッド航空は乗客に正式に謝罪。補償に関する個人的な交渉に入った。
2024年3月からの運航不具合多発に対するFAA安全確保制裁措置
2024年3月4日のヒューストン発フォートマイヤーズ行きUA1118便が飛行中左エンジン出火、3月7日のサンフランシスコ発大阪/関西行きUA35便が離陸時主脚タイヤ脱落、3月8日のメンフィス発ヒューストン行きのUA2477便の着陸後誘導路脱輪、3月15日のサンフランシスコ発メドフォード行きUA433便の主脚外板パネル脱落着陸後判明など整備起因とみられる運航不具合を受け、FAAは安全確保のための監視強化し新規路線開設や新機材運用認可などの制裁を検討していると3月23日に報じられ、4月8日にFAAは東京/成田-セブとニューアーク-ファロの新規就航予定国際線2路線の認可を延期するとした。またこの間にも3月24日のサンフランシスコ発パリ/シャルドゴール行きUA990便がエンジン1基出力低下による代替着陸、4月10日のデンバー発トロント行きMLBコロラドロッキーズチャーターUA3779便における飛行中操縦室旅客入室発覚、4月19日ロサンゼルス発香港行きUA801便が貨物発煙警告による代替着陸なども発生していてFAAは引き続き調査監視している。
出典: Wikipedia, CC BY-SA 4.0 · Wikipediaで表示 ↗